あおぞら工業株式会社 あおぞら工業株式会社

各部位の名称

各部位の名称

PARTS

まずは屋根の各部位の名称を把握しましょう

屋根の各部位の名称

  • 1.大棟

    屋根の一番上で水平に葺かれている箇所です。
    屋根面と屋根面が合わさっているてっぺんの部分です。

  • 2.隅棟

    屋根の頂上の大棟から雨樋まで伸びている棟部分のことを指します。

  • 3.面戸漆喰

    面戸漆喰とは、棟等の台土を覆い隠すように塗られる漆喰のことです。この面戸漆喰が劣化すると、横殴りの雨が降った時に、棟の瓦の土が流され棟の瓦の落下につながる可能性があります。

  • 4.軒先

    軒先とは、軒の突き出た部分、家の前のことです。建物よりも突き出しているため、雨や雪、日差しを遮ることができ、建物を守る役割を担います。

  • 5.平部

    平部とは屋根の平面部に葺かれている場所で、一般的に言う屋根の部分です。

  • 6.破風

    破風とは、屋根の妻側の端の部分のことを指します。その先端部分を隠すための板が破風板です。

  • 7.鼻隠し

    鼻隠しとは、破風に対して側面から見たときの屋根の端部分のことを指します。建築用語では、破風と鼻隠しは分けて用いられますが、まとめて破風と呼ぶこともあります。

  • 8.谷樋(屋根の谷)

    谷樋とは、漢字の通り屋根が谷構造になることで、排水機能の役割をもった屋根の部位です。屋根と屋根が取り合う部分には必ず用いられます。

雨漏りしやすい、屋根の谷

「谷」とは二つの屋根面が交わる所で、大量の雨水が集まり流れることで、雨漏りがおこりやすい部分です。

雨水を流すために金属板が設置されており、谷板(たにいた)・谷板金(たにばんきん)・谷樋(たにどい・たにとい)などと呼ばれます。
素材は、ステンレス、トタン、銅板、ガルバリウム鋼板などがよく使われています。

その金属板が、水滴の滴下による衝撃・摩耗により経年劣化し、最終的には腐食がすすみ穴が空いてしまいます。その穴から雨漏りが発生してしまうのです。

谷の雨漏りの原因

谷板には金属板が使用されていますが、写真のように経年劣化により金属板が腐食して穴が開き、その部分から漏水して雨漏りが発生しています。
また、谷は落ち葉や土ほこりがつまりやすい部分です。特に、軒先部は樋もあり、落ち葉が堆積しやすい状態です。
落ち葉や土ほこりがつまることで、水の流れがせき止められ、谷板からオーバーフローして雨漏りにつながることもあります。
そうならないためにも、谷板や雨樋の定期的な点検や、専門家によるメンテナンスをおすすめいたします。

失敗しないための基礎知識